米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針

2008年7月31日、農水省は、「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」を発表した。毎年7月から6月までの米の需要等について算定し、生産調整などを行う上での基本とするものである。それによると、平成19/20年需要実績を852.8万トンと算定。20/21年の需要を831万トンと想定した。これまでの消費減少などの流れを受けて設定されたものだが、総務省の家計調査によれば、2008年1月以降1世帯あたりの米の購入量は対前年比で2~6%高くなっており、その傾向は続いているとみられる。
農林水産省は「最近の小麦製品の価格上昇と米の需要拡大」表のなかで、小麦製品を含めた食料品全般の価格上昇により、価格が安定している米に需要がシフトしているとしている。はたして、この見通しによる政策は現実的だろうか?


米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針
http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/keikaku/080731.html

最近の小麦製品の価格上昇と米の需要拡大
http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/boueki/pdf/080829-03.pdf