平成19年夏季高温障害対策レポートを農水省が平成20年4月18日に公表した。産局地球温暖化対策プロジェクトチームによる調査結果の報告で、水稲のほか作物別、地域別に調査結果をまとめてある。聞き取り調査であり、対策についても聞き取りによるものである。
平成19年夏季高温障害対策レポート
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/engei/080418.html
それによると、水稲に関しては、
北海道では影響がない。
東北では、白未熟米、胴割れ、カメムシ多発、出穂の早期化などの影響があったという。
関東、北陸では、白未熟米、胴割れ、カメムシ多発、充実不足、病害虫多発、成熟の前進化などが報告されている。
東海・近畿では、白未熟米、充実不足、カメムシ多発、過繁茂、刈り遅れ、ウンカ類の多発などが報告されている。
中国・四国では、白未熟米、充実不足、カメムシ多発、収量低下、胴割れ、不稔の報告がある。
九州・沖縄では、白未熟米、充実不足、カメムシ多発、収量低下、ウンカ類の多発が報告されている。
対策としては、遅植え、掛け流し、早期落水防止、カメムシの適期防除、高温耐性品種、直播、疎植、カメムシ対策としての畦畔草刈り、適期収穫などが上げられている。