農水省の第6回「販売」を軸とした米システムのあり方に関する検討会(2008年1月22日)の資料では、国産バイオ燃料の現状と米をバイオエタノール化するモデル事業の報告、および、日本米の輸出動向についての資料が使用された。
官房環境バイオマス政策課が、国産バイオ燃料の現状と今後について報告。このなかで、バイオエタノールの変換量について、農地1haにつき、
トウモロコシ収量8.6t エタノール3.4KL
甜菜 収量59t エタノール5.9KL
サトウキビ 収量62t エタノール0.65KL + 砂糖7.4t
麦 収量5t エタノール2.0KL
米 収量5t エタノール2.4KL
としている。
原料米を20円/kgとしても、現在のガソリン価格やブラジル産エタノールの輸入価格より高くなっている。日本としては、現実的な対策としてはセルロース系(稲わら、間伐材)に移行することを想定しながら、当面は、サトウキビ糖蜜やくず米などからの生産を行う方針を上げている。
JA全農は、新潟県でイネによるバイオエタノールのモデル事業を実践しているが、これについて報告。品種を北陸193号(飼料用)で、平成18年度は、83a、880kg/10aの収穫、価格は20円/kgを提示。平成19年度は、3地区で、3753aを栽培、多い地区で656kg/10a、中山間地で416kg/10aの収穫であった。課題として、交付金などの支援、直播などのコスト削減と反収増加、低コストでの乾燥、保管体制などが上げられている。
■日本米の輸出について、農水省・全農・伊藤忠が報告資料を作っている。援助をのぞき2006年で967トン。2007年は11月現在、それを下回るペースで進んでいる。
第6回「販売」を軸とした米システムのあり方に関する検討会資料
http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/jyukyu/080122.html