2005年確認会 加茂有機米生産組合
[ 2005年12月31日 加茂有機米生産組合 ]
■加茂有機米生産組合(新潟県加茂市)
黒瀬、橋本、坪井、前川、榑林、牧下
8月29日(月)に訪問しました。昨年は9月1日です。昨年は、餅米の稲刈りがはじまっていましたが、
今年は慣行栽培でも遅れ気味で、加茂市周辺ではまだどこも稲刈り前でした。
新潟県では、今年から従来のコシヒカリをいもち病耐性のある新品種コシヒカリBLに変え、
コシヒカリBLをコシヒカリとして認める方針を打ち出し、JAなどで販売した種子や苗もすべてコシヒカリBLとなりました。
加茂有機米生産組合では、現在コシヒカリBLは使わないという方針で、自家採取により従来のコシヒカリを栽培することにしています。
加茂有機米生産組合で出している苗は、昨年よりプール育苗していますが、今年は昨年よりうまくいっているようです。
今年はは種量をすこし増やすとともに、温度管理で平均的な芽だしを心がけたそうです。
(石附健一さん)
石附さんの田んぼは、若い人たちが中心となって作業しています。JAS有機が8町歩、新潟県特別栽培が2町歩あり、
有機米の田んぼでは5月、6月に機械除草で1回から3回(乗用は2回まで)、7月からはひえ取りをしています。
今年は、田植えを早め、初期除草をしっかりできるようにしました。また、冬期湛水の実験も取り組み、一部は、12月に耕耘しておき、
湛水し、春代かきせずに田植えを行い、一部は不耕起湛水にしてみました。今のところ、
不耕起で冬期湛水にしたほうが草は生えにくいという感じを受けています。また、冬期湛水水田の方が稲の活着や分けつがいいとのことです。
全体的にはヒエが昨年より多くなっていて、反あたり70時間・人入っているところもありました。
(山田均さん)
加茂市の中心部、市役所の近くの住宅地で田んぼや畑を維持しています。除草剤1回の特別栽培米です。今年も、
山田さんの田んぼのまわりには畦大豆が育てられていました。畦に直接豆を蒔くとハトがやってくるため、苗にしてから畦に移植しています。
住宅地の田んぼについて不都合な点をお聞きすると、近隣に気をつかうため早朝の作業がやりにくいとのことでした。少しずつ農地が減り、
住宅地で影ができて日照が不足するなど難しさは増す一方のようです。
(佐野誠さん・竹光さん)
佐野誠さんの田んぼは除草剤1回の特別栽培米です。佐野さんは専業で誠さん夫婦と竹光さんの3人で農業を行っています。暑い日差しの中、
息子の竹光さんがひとりヒエ取り作業をしていました。目に稲の葉先が当たらないようサングラスをかけています。竹光さんは現在39歳、
4年前に農業専業としてはじめています。稲作は6町ほどで、委託分も含んでいます。
夏場は畑作を行っているため6町が稲作面積の限界だといいます。「収入は足りないけれど、3人の作業的には今が限界です」と、
現状の農業環境の厳しさを語りました。
(早川勇さん、孝策さん、正長さん)
昨年、身体の調子を崩して除草作業が思うようにいかず有機栽培田に除草剤をやむなく使用し、
有機栽培がいったん中断した早川さんの田んぼですが、今年からは3町歩に紙マルチ栽培を導入し、
有機栽培の再取得に向かって取り組みをはじめました。早川さんの田んぼは合計10町歩あり、
7町歩は特別栽培米として除草剤1回の減農薬です。
今も体調のすぐれない勇さんに変わって、田んぼや畑、きのこ栽培をふたりの息子さんである、孝策さん(31)と、正長さん(28)
が担っています。
紙マルチの田んぼは、今年紙がとけるのが早く、そのため草の出が多くなりました。そこで、
普通の刈り払い機に丸ノコにつかう直径10cmや14cmの歯を工夫してとりつけ、それで株間のコナギを払ってみています。
1日5~6反は作業ができるとのことです。
(浅川和夫さん)
有機栽培と減農薬栽培(特別栽培米)を行う浅川和夫さんは、紙マルチ栽培を続けています。もともと果樹栽培を行っている浅川さんは、
夏場の稲作作業の軽減を考え、紙マルチを平成8年から導入していますが、3年目、4年目あたりから稲の植え株の横からヒエが出るようになり、
年々ヒエがひどくなっています。紙マルチで草を抑制しても、ヒエがあとから出てきて種を残すため、年々土の中のヒエの種が多くなり、
結果的にヒエを抑えられなくなっているようです。畑作との関係で作業体系を変えられないため、
新たな対策をどのようにとるか課題となっています。
※写真左が浅川和夫さん、右は黒瀬正さん