2003年産地確認会 庄内協同ファーム
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2003年産地確認会 庄内協同ファーム

[ 2003年12月31日 庄内協同ファーム ]

8月21日、石附、橋本、坪井、沢里、牧下が訪問しました。天候は曇り一時雨、気温は低めです。

今回、もっとも冷夏の影響を受けていたのが山形県の鶴岡市から東田川郡にかけてでした。ちょうど庄内協同ファームの生産地です。 山形県の北部から秋田県にかけての沿岸部は遅れがあるものの冷害というほどではありませんでしたが、山形県の中部沿岸地方は天候も悪く、 気温も低い状態が続いたそうです。ちょうど枝豆の出荷期でしたが、例年の半作以下になるかもしれないという状態でした。 稲は全般にみて育ちが悪く、田面が波をうったような状態で揃いもよくないという状況でした。また、ヒエの勢いがすごく、 転作大豆畑などでもヒエが勢いよく育っていました。

(佐藤和則さん)
余目町の佐藤和則さんのヒトメボレ田んぼは、紙マルチ栽培。穂は出はじめで、1週間から10日ぐらい遅れです。使用資材は木酢のみ。 有機で4年目となります。水持ちの悪い田んぼで例年でも6.5~7俵程度の収量とのことでした。やはりヒエが出ていて、 イナゴも小さなものがついていました。イネミズの被害はない様子でした。

(今野裕之さん)
余目町の今野さんは、合鴨農法の生産者です。5月17日頃に田植え、5月28日に田んぼにカモを入れ、7月18日にはカモを田んぼから出します。 深水に管理し、稲は開張気味に育っています。コシヒカリの穂はちょうど出はじめというところでした。1町5反に200羽を入れています。 ヒエは少な目でした。今野さんによれば、6月頃までは天気がよく雨がなかったものの7月20日頃から天候不順を心配し、 8月になると悪くなったということでした。今野さんは秋に主に米ぬかを反あたり100kg入れ、追肥は少々入れる程度です。 昨年は7俵程度ということで、これからの天気次第ですがそれほど心配はなさそうでした。

(菅原孝明さん)
三川町の菅原さんの転換期間中有機ほ場を見ました。品種はコシヒカリで、カモを使用している田んぼです。 隣接する慣行ほ場と比較すると生育の遅れが目に付きます。カモのせいかヒエは少な目ですが、まだ出穂前でした。

(野口吉男さん)
羽黒町の野口さんは、無化学肥料・除草剤1回の栽培です。品種はヒトメボレ。除草剤はダブルスター。毎年拝見する田んぼですが、 庄内協同ファームのどの生産者よりも早く育ち、収量も多い生産者です。例年9俵の収穫があります。ヒエはほとんどありません。 除草剤の効かせ方について、田植え後の補植の際にタイミングを考えるのがポイントだと言います。 加茂有機米生産組合同様に茶色い死粒が庄内協同ファームの各ほ場でも見られました。野口さんは雨が原因ではと考えています。

(富樫俊悦さん)
鶴岡市の富樫さんは昨年イネミズゾウムシで半作になったほ場を見せていただきました。今年、 そのほ場は農薬を使用しイネミズゾウムシを抑えたそうです。そこで別の田んぼを見ました。デワノモチを栽培しているほ場で、 冬期湛水をしています。冬場に水を張る理由は草を抑えるためで10センチぐらいです。除草は、 米ぬかとクズ大豆の散布とトロトロ層をつくることで、除草機を2回押しています。冬期湛水が理由なのか、 他のほ場より出穂が早いということでした。また、カメムシ対策としてニームを2回散布しています。ヒエはやはり多く出ていました。また、 地域全体にイナゴが多いようで、割と大きめのイナゴが稲を食害していました。イモチやイネミズゾウムシの害はないようです。

(小野寺仁志さん)
今年は除草剤1回のほ場を見ました。品種はハエヌキです。 イネミズゾウムシによる被害があり、その後アメリカナズナが繁殖してしまっています。モンガレも少々ありました。

(五十嵐良一さん)
庄内協同ファーム米部会長の五十嵐良一さんのほ場は有機転換期間中のコシヒカリほ場と、除草剤1回のデワノモチほ場を見ました。 デワノモチは出穂がようやくはじまっていました。イネミズゾウムシにやられたため、2回ニームを散布、 2回目はトウガラシ液も同時に散布しています。また、追肥に窒素分の多い有機肥料を7月末に散布し、 それでイネミズにやられた分を少しでも回復させようとしていました。昨年もイネミズゾウムシにやられ、草だらけになったそうですが、 ニームや追肥の効果、天候不順もあって今年は最悪の結果を免れているそうです。有機転換中のコシヒカリほ場は、紙マルチ栽培です。しかし、 今年は、田植え直後に東北の大きな地震があり、 紙が地面に張り付いていなかったため紙がずれて稲が一夜にして田んぼから見えなくなるという事態となりました。紙をはがし、 米ぬか発酵液を散布したり、除草機を3回かけて草の発生を抑えています。しかし、コナギが多く出ていました。穂は出そろい、ヒエは少な目でした。

(志藤正一さん)
藤島町の志藤さんは、冬期湛水と合鴨、もしくは機械除草での栽培をしています。カモのコシヒカリ有機ほ場を見てきました。ヒエはなく、 イネミズもなくきれいでしたが、出穂はこれからです。なお、志藤さんは、今年8月より庄内協同ファームの代表となりました。

 


庄内協同ファームを訪ねた日も気温が22度ぐらいで肌寒い風が吹いていました。穂が出そろい、これからの気温や天候、 風次第で収量は大きく違ってきます。今のところ、全体に遅れているという状況でした

 


 

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