2001年産地確認会・庄内協同ファーム
[ 2001年12月31日 庄内協同ファーム ]
山形県三川町ほかです。昨夜から豪雨となり、ほ場確認に難渋しました。庄内協同ファームは、昨年より、
AFASによるシステム認証を受け、その中で有機農産物認証、転換期間中認証も受けています。そのために、新しくできた精米施設には、
有機農産物、転換期間中農産物を置く場所が定められ、各ほ場にも、それぞれの生産者、確認責任者の看板が立ち、また、
ほ場の四隅に有機農産物であることを示す旗が自主的にひるがえり、一目で分かるようになっています。
土砂降りの中、斎藤健一さん、菅原孝明さん、佐藤清夫さんのほ場を確認しました。
菅原孝明さんのほ場では、合鴨による除草を行っています。反あたり13羽程度を入れています。ヒトメボレは、分けつが多く、
春先の好天によりやや初期成育が良すぎる傾向にありました。ここではほ場全体に電柵を張らず、小屋のみに網を張って、
夜間の被害を防ぐ形をとっています。田植えは5月10日前後で、米ぬかを散布して草の抑制効果を狙い、
合鴨を入れたのは田植え後2週間してからです。
佐藤清夫さんのほ場は、今年はじめて紙マルチ栽培に取り組みました。今年3人の生産者が共同でメーカーより田植機を借り、
実験的に紙マルチ田植えに挑戦したのです。田植機の借受期間が短かったことや、やや遅れ気味の田植えとなってしまったこともありますが、
田面を平らにしたり、田植機をまっすぐ進めるなどの技術的な慣れの問題もあり、すき間が多くなったほ場がありました。紙マルチの場合、
田植え後しばらくの期間、田んぼにはいることが物理的にできません。紙に開いた穴のところに苗を植え、
紙によって苗以外のすべての場所を被覆することで、遮光し草が生えないようにするのが紙マルチの基本的な技術です。そのため、
一度紙マルチを張ると、それが溶けてしまうまで約2か月ほどかかり、その期間に田んぼにはいると、紙マルチの意味がなくなってしまいます。
田んぼの紙マルチと紙マルチのすき間からは草がものすごい勢いで繁茂していました。また、畦畔沿いにイネミズゾウムシが大量発生し、
稲がかなり食害されており、紙マルチの田面では部分的にまったく稲が生えていないようなところもありました。
分けつが進まず生育が遅れるのは他の紙マルチ栽培と同様ですが、イネミズゾウムシの被害が今後の紙マルチ導入を難しくするかも知れません。
斎藤健一さんのほ場は、毎年必ず見ているやや山手ぎわの4枚連続した傾斜のある田です。ここは、上の2枚が有機栽培、
下の2枚が除草剤1回の栽培となっています。ちょうど回りが高い土手になっているため、
比較的有機農産物としての認証は取りやすかったといいます。また傾斜があるため、
下の2枚を除草剤1回にしても上の2枚には問題ないという利点もありました。
比較するとやはり上の2枚の田は草が繁茂しており、除草作業が必要です。ここでは、基本的に機械、手取り除草が中心です。
とろとろ層形成による除草に取り組んでいるほ場を確認する予定でしたが、折からの雨により他との比較ができそうになく、今回は断念しました。
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| 新しい精米所の説明を行う斎藤さん。 |
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| 菅原さんの合鴨田 |
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| 土砂降りに合鴨もとほほ |
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| 紙マルチの実験。すき間から草が。イネミズにもやられました |
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| 斎藤さんの有機田、表示を立てます |
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| さらに、庄内協同ファームでは、有機ほ場に旗を立てています |