2006年確認会 加茂有機米生産組合
[ 2006年09月11日 ]
加茂有機米生産組合(新潟県加茂市)
訪問者:橋本明子、牧下圭貴
8月26日に訪問しました。昨年は29日です。昨年もやや遅れ気味でしたが、今年も7月までの天候不順の影響で数日遅れています。
しかし、8月の好天によって7月の頃の遅れはずいぶん回復していました。
新潟県は、昨年からコシヒカリをイモチ病に強いといわれるコシヒカリBLに切り替え、
JAなどで販売するコシヒカリの種子や米は基本的にコシヒカリBLとしています。加茂有機米生産組合では昨年に続き、
今年も従来品種のコシヒカリを栽培しています。
加茂有機米生産組合では、生産情報公表JASの認定を米でとるべく準備を進めています。
加茂市周辺の状況では、農薬のポジティブリスト制導入による飛散防止について、注意喚起の回覧が回り、また、
作業日報をつけるようにする指導や農薬種類の指導などが行われているようです。
※確認会では、ほ場だけ確認した方もいますが、ここではお会いした方だけを掲載します。
(小林正利さん)
「ここ2~3日で色がついてきた」と小林正利さん。
コ シヒカリを除草剤1回で栽培し、新潟県特別栽培米として出荷しています。
穂が揃ったのは8月13日頃で平年より1週間遅れとのことです。このままいけば9月15日過ぎに稲刈りです。
今年は畦ぬりをして水持ちがよくなり、除草剤がきちんと効くため、ヒエがほとんどありません。カメムシについても、
もともと周辺に大豆生産者が少ないために少ないだけでなく、畦を3回草刈りしてカメムシがつかないようにしているそうです。
稲の背丈は例年並みですが、ここままいけば少し稲が穂の重さに負けて倒れるかも知れないとのこと。しかし、収穫には影響はありません。
一般の栽培方法で成長調整剤を使っていると5~10センチほど低くなるそうですが、加茂有機米生産組合では使っていません。
飛散防止については、果樹を栽培している人たちが特に気を遣っているとのことでした。
(早川勇さん、孝策さん、正長さん)
早川勇さんのふたりの息子さんが田んぼや畑、きのこ栽培など農業の主力として頑張っています。
一昨年、勇さんの体調が悪くなり有機栽培田にやむなく除草剤を使ってJAS有機農産物を返上しましたが、
昨年は無農薬栽培で今年からふたたびJAS有機農産物(転換期間中)として取り組んでいます。紙マルチ栽培ですが、
長年の紙マルチ栽培によってヒエの種が田んぼに入っており、ヒエが多くてその除草作業に時間がとられています。
農薬の飛散については、自宅周辺の田んぼでは、周辺に無農薬や有機の生産者が多いため心配ありませんが、離れたところに田んぼでは、
田んぼの外周の稲を刈り分けるなど手間がかかっています。
(佐野誠さん)
昨年は、息子の竹光さんにお話しをうかがいましたが、今日はお休みとのことで、
誠さんにお話しをうかがいました。昨年の稲刈りは9月10日頃でしたが、今年は15日頃になるのではとのこと。
穂の揃いが悪かったので心配しましたが、やや穂が小さいことを除けばきれいに揃っています。佐野さんの田んぼでは、
肥料を少なめにして、病気や虫の害を抑えるようにしています。
農薬の飛散防止の話を聞くと、「最近は、農薬の使用を減らす農家やグループが増えた」との答えが返ってきました。
( 石附健一さん)
有機栽培が6町弱、特別栽培2町あります。昨年から冬期湛水の実験もはじめていますが、今年は、
秋に代かきして雨水を張った田、完全な不耕起栽培で水を張ったもの、
通常の方法などで稲のできや抑草について比較しながら取り組んでいます。土質によっても差が大きいため、
どの方法がいいと言い切るのは難しいようです。今年は全体にヒエが少なめですが、
昨年までヒエを取りきれていない場所には集中してヒエが出ており、今年も機械除草や手作業でのヒエ取りに追われています。
温湯による種子消毒とプール育苗については安定して成功しているとのことです。
2005年確認会 加茂有機米生産組合
[ 2005年12月31日 ]
■加茂有機米生産組合(新潟県加茂市)
黒瀬、橋本、坪井、前川、榑林、牧下
8月29日(月)に訪問しました。昨年は9月1日です。昨年は、餅米の稲刈りがはじまっていましたが、
今年は慣行栽培でも遅れ気味で、加茂市周辺ではまだどこも稲刈り前でした。
新潟県では、今年から従来のコシヒカリをいもち病耐性のある新品種コシヒカリBLに変え、
コシヒカリBLをコシヒカリとして認める方針を打ち出し、JAなどで販売した種子や苗もすべてコシヒカリBLとなりました。
加茂有機米生産組合では、現在コシヒカリBLは使わないという方針で、自家採取により従来のコシヒカリを栽培することにしています。
加茂有機米生産組合で出している苗は、昨年よりプール育苗していますが、今年は昨年よりうまくいっているようです。
今年はは種量をすこし増やすとともに、温度管理で平均的な芽だしを心がけたそうです。
(石附健一さん)
石附さんの田んぼは、若い人たちが中心となって作業しています。JAS有機が8町歩、新潟県特別栽培が2町歩あり、
有機米の田んぼでは5月、6月に機械除草で1回から3回(乗用は2回まで)、7月からはひえ取りをしています。
今年は、田植えを早め、初期除草をしっかりできるようにしました。また、冬期湛水の実験も取り組み、一部は、12月に耕耘しておき、
湛水し、春代かきせずに田植えを行い、一部は不耕起湛水にしてみました。今のところ、
不耕起で冬期湛水にしたほうが草は生えにくいという感じを受けています。また、冬期湛水水田の方が稲の活着や分けつがいいとのことです。
全体的にはヒエが昨年より多くなっていて、反あたり70時間・人入っているところもありました。
(山田均さん)
加茂市の中心部、市役所の近くの住宅地で田んぼや畑を維持しています。除草剤1回の特別栽培米です。今年も、
山田さんの田んぼのまわりには畦大豆が育てられていました。畦に直接豆を蒔くとハトがやってくるため、苗にしてから畦に移植しています。
住宅地の田んぼについて不都合な点をお聞きすると、近隣に気をつかうため早朝の作業がやりにくいとのことでした。少しずつ農地が減り、
住宅地で影ができて日照が不足するなど難しさは増す一方のようです。
(佐野誠さん・竹光さん)
佐野誠さんの田んぼは除草剤1回の特別栽培米です。佐野さんは専業で誠さん夫婦と竹光さんの3人で農業を行っています。暑い日差しの中、
息子の竹光さんがひとりヒエ取り作業をしていました。目に稲の葉先が当たらないようサングラスをかけています。竹光さんは現在39歳、
4年前に農業専業としてはじめています。稲作は6町ほどで、委託分も含んでいます。
夏場は畑作を行っているため6町が稲作面積の限界だといいます。「収入は足りないけれど、3人の作業的には今が限界です」と、
現状の農業環境の厳しさを語りました。
(早川勇さん、孝策さん、正長さん)
昨年、身体の調子を崩して除草作業が思うようにいかず有機栽培田に除草剤をやむなく使用し、
有機栽培がいったん中断した早川さんの田んぼですが、今年からは3町歩に紙マルチ栽培を導入し、
有機栽培の再取得に向かって取り組みをはじめました。早川さんの田んぼは合計10町歩あり、
7町歩は特別栽培米として除草剤1回の減農薬です。
今も体調のすぐれない勇さんに変わって、田んぼや畑、きのこ栽培をふたりの息子さんである、孝策さん(31)と、正長さん(28)
が担っています。
紙マルチの田んぼは、今年紙がとけるのが早く、そのため草の出が多くなりました。そこで、
普通の刈り払い機に丸ノコにつかう直径10cmや14cmの歯を工夫してとりつけ、それで株間のコナギを払ってみています。
1日5~6反は作業ができるとのことです。
(浅川和夫さん)
有機栽培と減農薬栽培(特別栽培米)を行う浅川和夫さんは、紙マルチ栽培を続けています。もともと果樹栽培を行っている浅川さんは、
夏場の稲作作業の軽減を考え、紙マルチを平成8年から導入していますが、3年目、4年目あたりから稲の植え株の横からヒエが出るようになり、
年々ヒエがひどくなっています。紙マルチで草を抑制しても、ヒエがあとから出てきて種を残すため、年々土の中のヒエの種が多くなり、
結果的にヒエを抑えられなくなっているようです。畑作との関係で作業体系を変えられないため、
新たな対策をどのようにとるか課題となっています。
※写真左が浅川和夫さん、右は黒瀬正さん
6月6日 新潟は暑いです。
[ 2005年06月06日 ]
新潟はやっと暑くなってきました。例年よりも雨が少ないです。あぜの草を刈っていますが、生えている量は少ないです。
あぜ草刈、こめぬかまき
[ 2005年06月06日 ]
あぜ草刈と米ぬかまきをしています。新潟は暑いので、結構きついです。
加茂有機米生産組合 栽培方針
[ 2005年04月01日 ]
稲作内容
コシヒカリ(有機・低農薬除草剤1)
キヌヒカリ(有機)
ゆきの精(有機・低農薬除草剤1回)
山田錦 酒米(有機)
一本〆 酒米(有機)
米づくりの特徴や栽培の概要
粟ケ岳と信濃川にまたがる肥沃な平坦地である。環境保全に配慮し、安全でおいしいお米を生産供給している。
地区内でのヘリコプターによる農薬の空中散布やトラクターによる粉剤一斉農薬散布の取りやめを行ない、クリーンな米生産を実行
減反政策は、自らの意志による自主減反で取り組み、青刈り、調整水田は行なわない。
栽培 種まきはうす播きとして箱あたり120~140g
植付けは 坪当たり60株として2~3本植え、5月1日~10日に植付け
健全な秋まさり型のいね作りで病虫害から守る
出穂後45日前後でよく登熟したところで刈り取る
乾燥作業は、ゆっくり乾燥を行ない、食味も80ポイント以上とする
土づくりや施肥の内容
秋わらは燃やさず全量を春にすき込む
基肥 発酵鶏糞10アールあたり100~120kg、菌体ボカシ100kg、または、有機質配合ペレット40kg(魚かす、種かす、骨粉)
穂肥 有機質配合ペレット20kg 稲体の生育状態をよく観察の上、施用する
病害虫対策の内容
粗植による健康な稲作りにつとめる
除草対策の内容
初期深水管理を行ない、動力刈機を使用し、後期にヒエ抜きを2~3回行なう。