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ストップ遺伝子組み換えイネ全国集会報告

[ 2003年01月26日 レポートに戻る ]

ストップ遺伝子組み換えイネ全国集会報告
参加者700人、署名322,973名集まりました

前川隆文(大地を守る会・提携米事務局)

愛知県農業総合試験場と日本モンサント社が共同開発している、除草剤(ラウンドアップ)耐性遺伝子組み換えイネ「祭り晴」 の阻止を目的として、7月6日(土)に全国集会が名古屋で開催されました。この機会にと、7月5日(金)に、 愛知県農業総合試験場を視察に出向きました。この日の参加者だけでも優に100人を超えていました。各地の生活クラブ生協や、グリーンコープ (九州各地)、中部よつ葉会(愛知)など、全国からの人々です。TBSと日本TV(ニュースプラス1)が、 この日から月曜日の愛知県への署名提出まで、取材に入っていました。
 試験場では、解放圃場(水田)で、組み換え稲が成長しており、ラウンドアップ(除草剤)の撒布・未撒布の区画があり、 未撒布の区画には見事に雑草が茂っておりました。参加者から、「この稲が商品化されて、万が一アレルギーなど何らかの事態になった時には、 どこが責任をとるのか」という質問があり、「それに関しては、商品化がまだ現実のものでないので協議が必要ですが、 慎重には慎重を期して進めていきます」という曖昧な官僚答弁でした。
 7月6日は、名古屋市中区役所ホールを会場に、700人近い参加者を集めて、全国集会が始まりました。午前中は、河田昌東氏 (名古屋大学理学部)の遺伝子組み換えについてのレクチャーがありました。自然界で起こっている遺伝子組み換えと、 人工的遺伝子組み換えの違いについて図解があり、後者の危険性についてわかりやすく説明していただきました。人工的遺伝子組み換えについては、 科学的にも安全性が確定していないことは、科学者も知っているはずだということです。にもかかわらず、愛知県農業総合試験場のパンフレットには、 両者を同等のものとみなして、「遺伝子組み換え技術とは→遺伝子組み換えは人類の歴史」という明らかに間違った説明がなされており、 強い憤りを感じました。
問題の除草剤であるラウンドアップは、大地を守る会の基準では禁止農薬です。農水省の官僚の方々は、以前の説明会の時に、 「この薬は飲んでも安全なものなのですよ」と発言してということを聞きました(実際には飲まなかったそうですが)。 大地では米穀類を除き除草剤は禁止です。ラウンドアップ、成分名はグリホサートですが、 一部の研究機関から発ガン性の疑いがあるという指摘があります。
 吉報としては、ごく最近開催された欧州議会で、遺伝子組み換え食品排除の方向性を示す提案が可決されたということです。簡単にまとめると (遺伝子組み換えという言葉省略)
i)表示すべき食品への混入率を、0.5%にする(日本では5%)。さらに、不使用表示はできないことにする。
ii)油や調味料など、検出できな食品についても混入表示をする(日本では表示義務なし)。
iii)種子について混入無し表示をするためには、混入が完全に0でないといけない。
 アメリカと供に強力な遺伝子組み換え推進国であるイギリスでは、ブレア首相がこの提案阻止のために


強いプレッシャーをかけたそうですが、僅差ではあれ採択されたことは、非常に心強いものを感じます。
日本も強力な遺伝子組み換え推進国で、表示については全く甘い規制しか設けていません。政府への働きかけも重要な課題です。
午後からは、河田昌東氏と天笠啓祐氏(市民バイオテクノロジー情報室代表、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)が、 遺伝子組み換えについてのかけあいトークを行いました。その中の話で印象深かったのは、遺伝子組み換えの現状が、 30年前の原子力発電の様子とよく似ているということでした。そのころは、「原子力で将来は電力料金が格安になる、 アメリカまで1時間でつく原子力飛行機が開発される」といった夢が語られていました。しかし現実の30年後は、日本とアメリカ、 フランス以外原子力発電からの撤退を表明している上に、さらに悪いことに、事故が相次ぎ、改善の兆候はなく、夢は完全にしぼんでいます。 遺伝子組み換え作物についても「増産による食糧危機回避、食べるワクチン、現代生活で不足しがちな特殊栄養分をたくさん含んだ作物」など、 科学者は現在夢を語っていますが、将来的には原子力と同じ道をたどるのではないでしょうか。
 集会後半は、各参加者からのアピールです。各地の消費者に加えて、米の生産者、 味噌など加工品の生産者も一緒に遺伝子組み換え稲の不安を訴えました。この日の15時段階で、322,973筆もの反対署名が集まりました。 この署名は、7月8日(月)に愛知県庁を訪問し、愛知県知事に提出しました。
パレードは、名古屋の中心街、栄の町を、700人で歩きました。安田節子氏(ビジョン21)のかけ声に合わせて、皆で名古屋の人々に、 遺伝子組み換え稲の危険性とそれが愛知で開発されていること、を訴えました。

全国集会呼びかけ団体
●日本消費者連盟●遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン●ストップ遺伝子組み換えイネ生協ネットワーク●遺伝子組み換え食品を考える中部の会●大地を守る会


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