遺伝子組み換え情報
[ 2000年06月03日 レポートに戻る ]
「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」では、遺伝子組み換え作物がどのような食品に使われているか、 その実態を広く消費者に伝えるために検査運動を行っています。今までにコーンスナック、ベビーフード、パパイヤ、 トマト製品などの検査を検査会社ジェネチックID社(本社アメリカ)に依頼し、その結果を公表してきました。 1回目のコーンスナックでは我国で未承認の遺伝子組み換えトウモロコシが検出され、 ガイドラインによる審査が全くチェック機能を果たしていないことがわかりました。今回は間接摂取だから問題ないと農水省が言っている畜産の餌について調べてみました。鶏の餌3種、牛(酪農)の餌3種を検査しました。 分析の結果6検体に組み換えのトウモロコシ、大豆、綿、ナタネが入っていることがわかりました。 特にトウモロコシについては混入率を調べましたところ、鶏用は高い割合で入っていて10~30%、牛用はホクレン、中部飼料が10%弱、 雪印は1%程度でした。
同時にトウモロコシの品種特定をしましたところ、鶏の餌からは8~9種類もの組み換えトウモロコシが検出されました。 その中に未承認の殺虫性トウモロコシが含まれていたのです。1つはデカルプ社の「DBT418」、もう一つはアグレボ社の「CBH351」です。 DBT418は厚生省で食品用として認められているのですが、餌用として農水省で認められていないと言う変な品種です。 これは今回検査した3種類の鶏の餌に入っていました。また牛の飼料の一つ雪印にも入っていましたが、ごく微量でした。 雪印の場合遺伝子組み換えのトウモロコシの混入率が1%と低くかなり分別に配慮して輸入されているのですが、 厳しく管理しているにもかかわらず未承認のものが入ってしまうことが問題です。
もう一つのCBH351は、鶏の餌『鹿島飼料LM18』から検出されましたが、この組み換えトウモロコシの殺虫タンパクは耐熱性が強く、 消化器系で分解されにくいためアレルギーをおこす可能性が高いと、アメリカ環境保護庁が問題としているものです。 これは厚生省でも農水省でも認められていません。
家畜の飼料、特に私たちが毎日食べている卵を産む鶏の餌に沢山の組み換え作物が入っていること、 その中に安全性が確認されていないものが入っていることがこの検査によって示されました。キャンペーンでは、 この検査結果をもって農水省の畜産局流通飼料課に、未承認の組み換え作物が入らないような体制・システムをとってもらうよう要請をしました。
法的取り締まりはやれないこと、日本で確認したものは相手国に知らせている、安全確認したものをとお願いしている、また、 安いものが大量に入ってくるこのシステムが日本の畜産を支えているからこの仕組みを変えることはできないということが畜産局の見解です。
日本の農水省でありながら、 飼料の自給といった展望ももたずほとんどの飼料をアメリカに依存していることをよしとした見解にがっかりしたのですが、 飼料にも表示をという運動を進めていくと共に飼料の自給運動も取り組んでいく必要があります。
各地域での畜産の状況教えてください。(小野南海子 提携米ネットワーク理事)