北海道中央農試、イネの交雑は237メートルを確認
北海道中央農試、イネの交雑は237メートルを確認
「第1種使用規定承認組換え作物栽培実験指針」は、平成18年3月に改正され、イネの交雑防止のための隔離距離を30メートルとしました。
(それまでは、20メートル)
これに基づいて、屋外での試験栽培は行われていましたが、北海道の中央農業試験場生産システム部が行った交雑検証のための試験では、
237メートルまで交雑が確認されました(平成18年度の実験)。
この試験結果のみで考えれば、30メートルの隔離距離はあまりにも短いことが明らかです。これまで、
有機農業生産者や遺伝子組み換え問題に取り組む市民団体等から、この交雑防止のための隔離距離が現実的ではないと指摘されてきましたが、
このたび、北海道の公的な機関での試験結果が公表されたことで、この指摘が的はずれなものではないことが明らかになりました。
北海道中央農業試験場の試験については、「交雑しやすい状態にあった」としていますが、
現実に237メートルの交雑が起こりうることを示したことには変わりありません。
今後、追試等を行うにしても、これから行われる試験栽培については、当面、現在の30メートルではなく、可能性のある距離以上をとるか、
実験そのものを中断すべきだと思います。
農林水産省の農林水産技術会議は、この試験結果を真摯に受け止めてほしいものです。
なお、この試験は、北海道の「遺伝子組換え作物の栽培等による交雑等の防止に関する条例」に基づき行われたもので、「北海道食の安全・ 安心委員会遺伝子組換え作物交雑等防止部会」の平成18年度第1回部会で資料提出、協議されました。
北海道 遺伝子組換え作物交雑等防止部会
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/shokuan/gm-bukai.htm
平成18年度遺伝子組換え作物交雑等防止検討調査事業成績書
他家受粉による交雑に関する調査(イネ)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/5F218264-F5FC-46AB-AADA-C5593EB167EE/0/gmbb12gmkouzatuchousaine.pdf
[ 2007年02月23日 | レポート ]