食品の価格動向

農水省は、2008年5月に、食品の価格動向についてのまとめページを設定した。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/kouri/

これは、、
食品の価格動向に関する情報提供について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/seisaku/080502.html
にあるとおり、

国際的な原油価格や農産物の価格高騰等により、一部の加工食品の小売価格が値上がりしています。

食品の価格動向について、消費者の皆さまの正しい理解に資するため、国際価格が著しく上昇している農産物を原料とする主な加工食品の小売価格調査の結果をお知らせし、併せて国際的な農産物の需給・価格動向等の情報提供をすることとしました。

との目的とされている。
世界の原油高騰を原因とする輸送コストの上昇、穀物の需給ひっ迫と期末在庫の危機的水準までの落ち込み、国内の物価上昇、主要国等の上昇率などが示されている。

数年前、農水省は、不測の事態で食料輸入が止まったときのシミュレーションを行っている。また、平成14年に不足時の食料安全保障マニュアルを策定し、毎年のように改定をしている。
シミュレーションは、平成27年度時点での農地・農業者予測を前提としており、現状よりも楽観的な前提に立っている。さらに、現在の農業は機械化=石油依存しており、同時に原油の調達が困難になることを前提にしていないなどの問題はあるが、それでも、日本国民に最低限のカロリーしか供給できないことになっている。

今回の情報提供は、「消費者の皆さまの正しい理解」のためとしているが、「そろそろ手に負えなくなってきました」宣言とも読める。
まずは、現状をひとりひとりが把握する必要がある。
そして、ひとりひとりが、「正しい」理解をして、自らの食料をどうやって得て、生きていくのかを考え、行動することが必要である。